一般的に「頚椎ヘルニアは完治しない」と言われる本当の理由
まず、大前提として、私は「頚椎ヘルニアの多くは完治が可能である」と考えています。また、実際に「ヘルニアは数ヶ月ほどでほとんど症状は消失する」との見解を出されている医師もいます。さらには「ヘルニアは生物の持つ生体防御反応から、貪食細胞によって消化され、自然と消えていく」という方までいらっしゃいます。このように、「ヘルニアの多くは自然に改善する」という認識でいて間違いはないはずですが、まだまだ世間には「ヘルニアは一生の病。完治はしない」と考える方が数多くいらっしゃいます。なぜ「ヘルニアは不治の病である」と思われてしまうのでしょうか?
それは「ヘルニアは再発しやすい」という点がクローズアップされているからではないでしょうか?ということは、「再発しなければよい」わけです。それでは、この点をクリアにしていきましょう。なぜ頚椎ヘルニアは再発してしまうのでしょうか?その理由は、頚椎ヘルニアの症状が発生するメカニズムに隠されています。
頚椎ヘルニアは長時間のデスクワークを行っていたり、タクシーの運転手さんなどで車を運転しているなど、生活習慣の中でとっている姿勢が悪ければ脊柱にひずみが生じ、その結果椎間板にダメージが加わってしまうことで発症したり、ゴルフやテニスなどといったスポーツを行っているときの弾みで起きてしまったりすることが多くあります。このような「注意すべき」点がクリアできていないために、ヘルニアが再発してしまうのです。長い期間にわたって、コツコツと努力を重ねてせっかく治ったものが、発症した時と同じ環境に戻されれば、また同じ症状が出てしまうのは火を見るよりも明らかですね。
せっかく治ったと思った頚椎椎間板ヘルニア。同じつらさを二度と味わうことのないように、治療を進めると同時に生活習慣の改善も心がけていきましょう。まずは正しい立ちかた、座り方を身につけ、同じ姿勢を長時間とらないように、決まった時間にストレッチを行ったり、少し歩き回ったりする癖をつけましょう。さらにはウォーキングなどの軽い運動も習慣づけ、基礎体力の向上も目指しましょう。このように、健康になった身体を心地よく受け止める環境づくりをすることはとても大切です。ひとつしかない自分の身体ですから、しっかりと労わってあげたいものですね。