頚椎ヘルニアを手術によって治療するメカニズムについて
首や肩に違和感を感じたり、しびれを感じたり。また、そのしびれや痛みが全身におよんでしまったり。「頚椎椎間板ヘルニアです」と診断を受けた患者さんの中には「一生治らないのではないか」とか「この痛みに耐え続けることができるのか」などと不安になられる方が数多くいらっしゃいます。しかしながら、頚椎ヘルニアは決して不治の病ではなく、適切な処置を根気強く続けていくことによって症状の改善、あるいは完治が可能な病気です。必要以上に恐れることはないのです。
基本的には、頚椎椎間板ヘルニアの治療はリハビリがメインであるといわれています。しかしながら、脚が麻痺してしまって動かなかったり、排尿や排泄困難を引き起こすケースであったり、また、「とにかく早く治したい」との希望がある場合、医師から「手術をしましょう」と言われるかもしれません。現在では医療技術の発達とともに、頚椎ヘルニアの手術に関しても、患者さんの負担をより減らしていけるように、そしてより病状の回復に効果的であるように、日々進化を続けていっています。
このような最先端の手術法はレーザーを用いた「高出力レーザー 経皮的レーザー椎間板減圧技術(PLDD)」と呼ばれる治療法です。この方法では、まず皮膚の上から針を数ミリ程度刺し、ヘルニアを起こしている椎間板の中心にある髄核に向けてレーザーを照射します。この結果、髄核が蒸散し容積が減りますので、椎間板の内圧を下げ飛び出した塊を吸収して、神経への圧迫を減らすことが可能となります。施術時間は10分程度と大変短く、切開の必要もありませんし局所麻酔で十分事足りますので、患者さんの体の負担がとても少なく、また入院の必要がないことがメリットとしてあげられます。しかしながら、保険非適応であるために、かかる費用が高額であることや、場合によっては効果がみられないこともありますので、勧められた場合はこの点によく注意してください。
PLDDのような最先端の医療法を用いなくても、従来の方法で症状の改善や完治が見込めることも、もちろんあります。従来の手術法にも、その方法は数多くありますし、どの方法を選択していくかは医師の診断に任せなければなりません。実際に手術を受ける際には、実績のある専門医や信頼できる医師にしっかりと相談した上で、決断に踏み切るようお願いいたします。