まずは病気のことを知りましょう。頚椎椎間板ヘルニア基礎の基礎
頚椎椎間板ヘルニアとはいったいどういった病気なのでしょうか?症状についてご紹介する前に、まずは「頚椎」や「椎間板」などの用語についてご説明しましょう。「頚椎」とは、首の骨のことを指します。首の骨はよくご存知かとは思いますが、背骨と同じ構造をしており、「椎骨」という小さな骨がいくつも連なって形成されています。この一つ一つの小さな骨をつないでいる場所に「椎間板」と呼ばれる柔らかい部分が存在します。そして、この椎間板の中心部にある「髄核」という部分が、事故によるむち打ちであったり、長時間同じ体制を続けた後に急に姿勢を変えたことなど、人によって様々ではありますが、色々な要因で髄核を保護している「繊維輪組織」を突き破って飛び出してしまい神経を圧迫してしまうことを「椎間板ヘルニア」というのです。
「椎間板ヘルニア」で有名な場所は腰ですが、同じ状況が首で起きているものが「頚椎椎間板ヘルニア」であると思っていただいて差し支えありません。また、10歳代の若者から、高齢者まで全ての年代の方に発症する病気ですが、40代以降にその確率があがるともいわれています。
頚椎椎間板ヘルニアの症状は大きく3種類に分類することが出来ます。まずは頚椎の中心を通る神経の束である「脊髄」に起因する「脊髄症状」には、手や足のしびれや、身体全体や歩行時に力が入らないといった症状が上げられます。また、このような物理的な症状の他に、便秘や尿の出が悪いといった生理的な症状も脊髄症状に分類されます。次は頚椎から横方向に伸びる神経の根元である「神経根」から来る「神経根症状」には、首から肩をとおり、腕にかけて重さやだるさを感じたり、焼けるような痛みを感じるといった「痛み」の症状が含まれます。最後は、椎間板が変形してしまったことによる「痛み」、つまり頭痛や頚の痛みであったり、まためまいや吐き気などがカテゴライズされる「椎間板性疼痛」です。
いずれの症状にしても、軽い場合は「肩こり」や「筋肉痛」と間違いやすい症状です。また、便秘などが頚椎椎間板ヘルニアの症状に上げられるとは意外に感じられた方も少なくないのではないでしょうか。しかしながら、病状は突然に進行することもあります。もし、思い当たる節がないのにもかかわらず、しびれや痛みを感じることがあれば、我慢をせずにお近くの医師に相談することをお勧めします。単なる肩こりや筋肉痛であれば、最低でも笑い話で済むことですから・・・。